離乳食の種類とは?形状と食材の分類を徹底解説
赤ちゃんの成長に合わせて、離乳食にはさまざまな「種類」が存在します。ここで言う“種類”とは、月齢ごとの食事形態(形・固さ)と使える食材のバリエーションのこと。離乳食は、大きく「初期」「中期」「後期」「完了期」の4つのステージに分かれ、それぞれに適した食材の形や種類があります。
この記事では、離乳食の種類を理解しやすく解説し、OK・NG食材の例や、おすすめレシピも紹介しています。
ステージ別|離乳食の形状と食べ方の目安
初期(ゴックン期):とろとろペースト
生後5〜6ヶ月が目安。形状は「なめらかなペースト状」が基本。10倍がゆや裏ごしした野菜などをスプーン1さじからスタートします。飲み込む練習が主な目的です。
中期(モグモグ期):粒感ありの柔らかさ
生後7〜8ヶ月頃。舌でつぶせる程度のやわらかい食感に。具材を細かく刻んだり、柔らかく煮てとろみをつけたものが適しています。
後期(カミカミ期):歯ぐきでつぶせる大きさ
生後9〜11ヶ月頃。手づかみ食べも増える時期。指でつかみやすい形にし、5mm〜1cm程度の角切りなど、歯ぐきでつぶせる固さに調整しましょう。
完了期(パクパク期):普通のご飯に近づける
1歳〜1歳半頃。大人の食事に近づけ、調理方法も家庭のメニューに近づけてOK。ご飯も軟飯から普通の白米に変えていけます。
食材別|OK・NG食材一覧とその理由
使っていい食材:月齢別の代表例
- 初期:10倍がゆ、にんじん、かぼちゃ、じゃがいも、りんご、豆腐、しらす
- 中期:7倍がゆ、パンがゆ、バナナ、白身魚(鯛・タラ)、ブロッコリー、ヨーグルト
- 後期:軟飯、鶏ささみ、納豆、卵黄、さつまいも、ほうれん草
- 完了期:普通のご飯、チーズ、全卵、牛・豚肉(赤身)、スパゲッティ、トマト
避けるべき食材:時期・理由をセットで紹介
- はちみつ:1歳未満はNG(乳児ボツリヌス症の危険)
- 生卵:食中毒の可能性あり。加熱すれば完了期以降でOK
- 加工食品(ハム・ウインナー):塩分・添加物が多くNG
- ナッツ・餅:誤嚥・窒息の危険性が高いため2歳までは避ける
おすすめレシピ紹介|ステージ別の簡単メニュー
初期:野菜ペーストがゆ
10倍がゆに、茹でてすりつぶしたにんじんやかぼちゃを混ぜて、レンジで軽く温めるだけ。なめらかさがポイント。
中期:豆腐と野菜のとろとろ煮
豆腐・キャベツ・にんじんなどを細かく刻んで煮て、だしを加えてとろみをつける。栄養バランスも良好。
後期:手づかみおやき
じゃがいもやかぼちゃに鶏ささみやツナを混ぜ、小判型にして焼く。手づかみの練習にピッタリ。
完了期:野菜入りオムレツ
ほうれん草・玉ねぎ・トマトなどを卵に混ぜて焼くだけ。具だくさんで彩りも良く、朝食にもおすすめ。
まとめ|赤ちゃんの成長に合わせて無理なく進めよう
離乳食はあくまで“赤ちゃんのペース”が最優先。食べる量やスピードに個人差があるのは当たり前です。焦らずに、形や種類にこだわりすぎず、親子で楽しく進めることが、長く続けるコツです。